新日本 後楽園ホールで会社説明会

 新日本プロレスは12日、会社説明会を東京・後楽園ホールで行った。格闘技の聖地と呼ばれる会場で、所属選手の棚橋弘至があいさつを行い、プロレスも2試合組まれるというユニークな形式で、就職活動生474人が参加した。

 最近2年半で売上高を約11億円から約28億円に急回復させた新日本の創立44年の歴史で初の説明会。原田克彦社長は「ここに来て業績も上向きになってきて、新しい人材を取り入れて行くには、こういった公の場を使ってやるのが一番だと思った」と開催の理由を説明した。

 オカダ・カズチカ、獣神サンダー・ライガーらが出場した試合は、場外乱闘まで繰り広げるなど熱い戦いを展開。リクルートスーツ姿の就活生が入場から熱い声援を送るなど、一般の会社説明会ではあり得ないような、普段の興行さながらの盛り上がりを見せた。

 原田社長は「プロレス観戦したことがある方が多いことを知って、非常に驚いてます。若い方にプロレスを認知していただいて、新日本プロレスを応援してくれていることを心強く思います。広告宣伝も含めて、費用対効果は十分あると思います」と満足顔。

 「この中から将来の幹部となるような社員が育ってくれれば」と期待し、「今後もいろいろ新しいことを取り入れて、当社をアピールしていきたい」と来年以降の開催にも前向きだった。

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