宇良 千秋楽に同部屋で優勝決定戦

龍勢旺を寄り切り、7戦全勝の宇良=福岡国際センター(撮影・佐藤厚)
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 関学大から初めて大相撲に入り、5月の夏場所から4場所連続で勝ち越している幕下西54枚目の宇良(木瀬部屋)が九州場所13日目の20日、三段目で同じく6連勝の龍勢旺(芝田山部屋)を寄り切りで破って7戦全勝。22日の千秋楽に同じ木瀬部屋の芝と優勝決定戦に臨むことになった。

 宇良は立ち合いから低い体勢で相手の中に入ろうとするも、龍勢旺も警戒して腰を引いて構えた。途中で相手の腕を取ってかいなひねりを繰り出したが、最後は左を差して一気に前に出て寄り切った。初めて幕下に上がった場所で7連勝の快進撃。「うれしいですね。自分の相撲が取れたのが良かった」とホッとした表情。3月場所で初土俵を踏み、7戦全勝、7戦全勝、5勝2敗と着実に番付を上げてきたが、幕下でも全勝という好成績を挙げて、来場所は十両昇進も視野に入る地位に上がることが濃厚だ。

 「順調すぎますね。思ったより(出世が)早いので、まだ幕下の上位で戦う体が備わっていない。早く仕上げていかないと」と課題を口にしたが、変幻自在の取り口に磨きがかかっており、さらなる躍進が見込めそうだ。

 千秋楽の幕内土俵入りの前に行われる優勝決定戦へ向けては、「気持ちを落ち着けて自分の相撲が取れたらいいなと思います」と意欲を示した。しかも、対戦相手は日大出身で1年早く入門した芝に決まった。部屋の稽古場でも申し合いを行っており、芝も宇良には手こずっているという。「宇良はアクロバット的なことが注目されているけど、はず押しとか基本技術がしっかりしている。楽しみですね」と芝は兄弟子としても負けられない意地をうかがわせた。博多のファンの前でどんな相撲を見せてくれるのか。大きな注目を集めそうだ。

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