ボクシング李明浩、タイで世界初挑戦

 ボクシングの大阪帝拳は12日、大阪市内の同ジムでIBF世界フライ級10位の李明浩(32)が12月7日にタイ・フアヒンで同級王者、アムナト・ルエンロン(35)=タイ=に挑戦することを発表した。李は世界初挑戦。同ジムでは元WBC世界バンタム級王者、辰吉丈一郎以来、4人目の世界王者を目指す。

 現WBA世界フライ級王者・井岡一翔(井岡)に昨年5月に判定勝ちし、唯一の黒星をつけたアムナトは、5度目の防衛戦。老かいなテクニックと、相手を投げ飛ばすなどラフファイトで知られる。大阪朝鮮高級学校、龍谷大とアマ経験が豊富な李は「思う存分かみついていく」と気合十分だ。

 過去にフィリピン、メキシコと敵地で2試合を戦った。ともに判定で敗れてはいるが、吉井寛会長は「海外の方が緊張感があり、いい試合をする。手数もどんどん出る」と言う。本人も「国内より燃える」とハングリー精神を燃え立たせる。

 普段は串カツの有名店「だるま」の道頓堀店でアルバイトをしている。キャリアは約10年で、串カツを揚げる担当だ。チェーン展開している同社はバンコクにも支店があり、現地法人の石橋衛累(まもる)社長は吉井会長の大学時代の先輩。現地でのバックアップも約束されている。

 吉井会長は「負けたら現地の店で働かせる」とジョークを飛ばしたが、李は「串カツは『勝つ』だし、揚げ物は『フライ(級)』。『揚げる』は上がっていく感じがするし、縁起がいいでしょう」とげんを担ぐ。32歳で初挑戦へたどり着いた苦労人は、「長年やってきてチャンピオンになりたいという思いがあるし、それ以上にしんどい時にサポートしてくれた人にベルトを見せたい」と表情を引き締めた。「腹くくっていきます!」。串カツに負けじと、ベルトも高々と“挙げて”見せる。

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