イチロー、強肩披露「考えることない」

 「マーリンズ4-6ナショナルズ」(4日、ワシントン)

 マーリンズのイチロー外野手(41)は「7番・左翼」で出場し、4打数2安打1打点。7戦ぶり今季4度目のマルチ安打で連続試合安打を「5」に伸ばし、打率を・282とした。1点リードの八回二死満塁の場面では二塁適時内野安打で貴重な追加点を挙げたが、その直後に味方中継ぎ投手が崩れて逆転負けを喫した。

 敵地を沈黙させたのは三回の守備だ。三塁手の左に抜けたゴロの打球にイチローが猛チャージ。ボールをグラブですくい上げると素早い動きから二塁へ強肩発動。一塁を回りかけていた打者走者のエスコバーがそれを見て慌てて帰塁。長打を防いだ。

 捕球から投げるまでの一連の動作について「考えることなんてないよ」とイチロー。「あそこ(体の右側への打球)は右投げは簡単。(体の)左側の(ゴロの)方が難しいでしょ、(送球の)力が伝わりにくい」とさらっと説明した。

 イチローを喜ばせたのは、送球を受けた後の二塁手のゴードンのプレーだ。エスコバーが帰塁するのを見て、すかさず一塁へ転送。判定はセーフだったが、際どいタイミングとなったプレーにイチローは「あれはゴードンのセンスですね」と称えた。

 この日のイチローは打っては7戦ぶりとなる複数安打。八回二死満塁の好機は、前の打者が敬遠で歩かされたことで生まれもの。チャンスをしっかりものにした。

 しかし、走塁では悔しいプレーもあった。1-1の二回。先頭で右前打を放って出塁した際に相手先発のジマーマンのけん制球に飛び出し、一、二塁間に挟まれて憤死(結果は盗塁失敗)した。その前の2つのけん制球は手から帰塁してしのいだが、3つ目で誘い出された。「上手やったね」。右腕の巧みな技に脱帽した。

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