イチOP戦初適時打 Tシャツも魅せた

試合前の練習中に元オリックス監督でもあるメッツのコリンズ監督と談笑するイチロー(右)=フロリダ州ジュピター(撮影・小林信行)
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 「オープン戦、マーリンズ7-4メッツ」(11日、ジュピター)

 マーリンズのイチロー外野手(41)は「6番・中堅」で出場し、3打数1安打1打点。二回にオープン戦初適時打を記録した。

 2点を追う二回の第1打席は無死一、三塁の好機にエース右腕ハービーの初球カーブを右前適時打。四回は有望右腕のシンダーガードと対決し、ワンストライクからの2球目、157キロ速球を三ゴロ。六回はマイナー左腕のレザーシックに対し、カウント2-1からの4球目、143キロ速球を打って出て左飛だった。

 イチローが見せ場を作ったのは二回だ。無死一、三塁。最速100マイル(約161キロ)を誇る剛腕右腕が投じた初球、127キロのカーブをとらえると、低いライナー性の打球で一、二塁を破った。

 試合後のイチローは打席内でのアプローチについて「変化球なんて全然待ってないよ。甘いところに来たから体に委ねた」と解説。前日までに出場した4試合は「(振って)行きたいけど行けないっていう状態だったからね、ずーっと」と頭と体が一致していなかったことを明かした。

 オープン戦序盤はできるだけ多くの球を見ることを重視しているのかと思いきや、イチローは「『見たい』とは思わないんだよ。『見たい』と思っていたら永遠に見ることになる、振れないから」と力説。ヒットにできると判断した初球を打って出て結果を出したことに満足感を漂わせた。

 この日は私服でも魅せた。

 2月24日のキャンプ初日からTシャツを貫いてきたイチローが前日までに披露した数は14枚。オリジナルのデザインや有名デザイナーの最新作など、1枚たりとも同じものがなく、日を追うごとに注目度が増す中、15枚目となったこの日は初めての無地のTシャツでキャンプ施設に登場した。

 施設の入り口で待ち構える報道陣の意表を突いた「白のTシャツ」。しかし、本当のサプライズは背中にあった。

 「これにておしまい」のメッセージの下に球団名のマーリン(カジキマグロ)のかわいいイラスト。

 前日に「そろそろですよね。ちゃんと形は作りますよ」と予告した通りの日替わりTシャツ終了宣言。しっかりとオチをつけたところがいかにもイチローらしかった。

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