【桜花賞】2歳女王エンブレム死角なし
「桜花賞・G1」(10日、阪神)
牝馬クラシック第1弾。阪神JFの覇者メジャーエンブレムは今年初戦のデイリー杯クイーンCを5馬身差で勝利した。ハナに立ち、決して遅いペースではなかったが、最後は後続との差を広げる圧勝劇。「阪神JFよりもいい状態で出せると思います」と田村師は好感触をつかんでいる。桜戴冠に死角はなさそうだ。
“絶対女王”を脅かすのはチューリップ賞組。シンハライトは接戦を制し、無傷の3連勝を決めた。ここ2戦はいずれも鼻差と勝負強さを備えている。「なかなかない乗り味」と主戦の池添も絶賛する。課題はゲート。前走同様にうまくスタートを切れば期待十分だ。勝利を逃したジュエラーも敗れたとはいえ強い内容。折り合い面に進境が見られるのも心強い。
フィリーズR組は1F延長がどう出るか。勝ち馬のソルヴェイグは、良馬場での競馬が大前提となる。2着のアットザシーサイドは包まれて動けないシーンがあった。スムーズに運べば前走以上の走りが期待できる。3着のキャンディバローズは馬体の維持が鍵となりそう。ほかにも重賞勝ちの実績があるデンコウアンジュ、ブランボヌールに警戒が必要だ。