女優の天海祐希（４８）が４日、都内で、ゲスト声優を務めたアニメ映画「名探偵コナン　純黒の悪夢」（１６日公開）の完成披露試写会に登場し、アニメ「機動戦士ガンダム」シリーズのアムロとシャア役で知られる声優の古谷徹（６２）と池田秀一（６６）に“ガンダム再現”をおねだりした。

　人気漫画の劇場版２０作目。今作ではシリーズを通じて謎の存在である「黒ずくめの組織」にフォーカスしている。古谷は組織に潜入する公安警察官・安室透、池田は対組織捜査の中心となる赤井秀一としてレギュラー出演しており、謎の女性役でゲスト出演した天海と声で共演している。

　「ガンダム」時代からのファンである天海は「あるシーンで声に耳を奪われ『池田さんと古谷さんと私！？』と思ったら声が出なくなってしまいました。光栄でございました」と最敬礼。恐縮しながら２人に「私を口説いていただいても、よろしいですか？」とお願いした。

　コナンの舞台あいさつながら会場は完全に“ガンダム色”に染まり、古谷は「『僕は…あなたを…ずっと思っていました。ユリちゃ～ん！！』。安室ではなくアムロでした」。池田も「いい女になるのだな」とシャアの声でシャアの名ゼリフを渋く決めた。照れまくりの天海は「役得で、すいません」と大喜びだった。

　古谷と池田の“ガンダムトーク”は止まらず、映画で殴り合いのシーンがあることに言及。古谷は「例の作品（ガンダム）でも殴り合うシーンがあったんですが、久しぶりに対決させていただきました。池田さんにだけは負けたくないと。右ストレートが入った（シーンの）とき、思わず『シャア！！』と言ってしまって」と明かし、主人公・江戸川コナン役の高山みなみ（５１）も「スタジオ内、騒然でしたね。今『シャア』って言ったよね、言ったよね、って」と爆笑しながら秘話を語った。

　さらに古谷は「そのとき、池田さんは『ぶったね』って言ったんですよね」とガンダムネタを連打。池田も「誰かさんじゃないですけど『おやじにも殴られたことない』ので、忸怩（じくじ）たるものがありました。久しぶりにがっぷり四つでできたので、うれしかったです」と続け、最後は古谷が「『３倍』ファンが増えると思っています」と“ガンダム名言シリーズ”を締めくくった。