鈴木杏、過激セリフ手本はジャイアン

舞台「イニシュマン島のビリー」の会見に登場した(左から)鈴木杏、古川雄輝、柄本時生=東京・新宿(撮影・佐々木彰尚)
舞台「イニシュマン島のビリー」の会見に登場した鈴木杏=東京・新宿(撮影・佐々木彰尚)
舞台「イニシュマン島のビリー」の会見に登場した鈴木杏(左)、古川雄輝=東京・新宿(撮影・佐々木彰尚)
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 女優の鈴木杏(28)が21日、都内で行われた舞台「イニシュマン島のビリー」(3月25日-4月10日、世田谷パブリックシアター)の制作発表会見に、主演の俳優・古川雄輝(28)らと出席。過激なセリフが多い役に「恥じらいを捨てて挑みたい」と決意を示した。

 鈴木が演じるのは、美人ながら気がきつく、暴力的で過激な発言を繰り返す少女・ヘレン。この日、会見で披露した台本の音読でも過激なセリフが続出した。

 鈴木は「(台本に)書かれてるので、攻撃をし続けるしかないと思っています」と苦笑い。「恥じらいとか、妙な女性らしさがあると、飛び越えていけないような役だと思っているので、そういうのを捨てて挑みたいなと」とプロ意識をうかがわせた。

 ただ、演技が私生活にも影響することが多いというだけに、「プライベートまで浸食しないように気をつけないといけないと思っています」とも。「道を歩いていて、セリフを頭の中で反芻してたら、口から出して言っちゃってたことがあるんで…。今日の朝も犬の散歩のときにやってたんですけど、危ないなと思ったので、気をつけます」と話した。

 演出家の森新太郎氏(39)からは「女性のモデルは(この役の)参考にならない。あえて言うならジャイアン」と言われたという。鈴木は「ジャイアンをもう一回見ようかと思って、活躍してるDVDを借りに行こうとしたら、全部借りられてて…。どこかに他にもジャイアンを求めてる人がいるんですね」と冗談交じりに役作りのイメージを口にした。

 舞台出演は約2年ぶりになる古川は「プレッシャーは感じます」と引き締まった表情。初共演となる鈴木から「とてつもなく素敵な声の持ち主。深夜のラジオをやってたら、気持ちよく眠りにつけるんだろうなと思ってます」と絶賛され、「できたらやりたいと思います」と照れ笑いしていた。

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