美川憲一、前事務所に“全面勝訴”

 歌手・美川憲一(69)が、独立に際して前所属事務所から約2億1000万円の損害賠償を求められた控訴審判決で、東京高裁(知財高裁)は26日、請求を棄却した昨年7月の第一審(東京地裁)の判決を支持し、前事務所側の控訴を棄却。美川側が全面勝訴となる判決を言い渡した。法廷には美川や、訴えを起こした前所属事務所の社長、双方の代理人も姿を見せなかった。

 昨年11月25日に開かれた第1回口頭弁論では、前事務所側が提出した控訴理由書に対し、美川側は控訴答弁書に「早くスッキリした気持ちで芸能活動をさせてほしい」などと、切実な思いを記していた。

 訴状によると、前所属事務所は、美川の独立により本来得るべき収入がなくなったことへの損害賠償請求のほか、美川が持ち出した衣装や楽曲の譜面も事務所の資産として使用禁止を求めていた。

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