阿藤さん最後の仕事でも人柄の良さ健在
今月14日に大動脈瘤(りゅう)破裂胸腔内出血のため69歳で急死した俳優・阿藤快さんが出演するはずだった、今一番食べてほしい米を発表する「米のヒット甲子園2015」が22日、千葉・幕張で行われ、阿藤さんとともに審査員を務めたグルメブロガーのフォーリンデブはっしー氏らが出席した。
阿藤さんは昨年も同イベントの審査員を務めており、今年もこの日を楽しみにしていたという。今年の審査会は9日に都内のホテルで行われ、それが阿藤さんの最後の仕事だった。
今年一番食べてほしいお米には北海道産の「ふっくりんこ」が選ばれたが、阿藤さんは秋田県産の「あきたこまち」を推していたという。昨年に続き審査会に同席した、はっしー氏は「僕もあきたこまちを推していて。阿藤さんが『今回のあきたこまちうまいね~。俺好きなのはこれだ!』って言ってました」と振り返った。
休憩中にも阿藤さんから話し掛けられたといい、「『お米の好み合うね~。これからもお米談義しようよ』って。気さくに話し掛けてくれて、1年ぶりなのに。逆に気を遣われてしまった」としのんだ。昨年の同イベント内での、一般向け試食会では阿藤さんが自ら買って出てご飯をよそっていたという。
審査会に同席した関係者は、9日の阿藤さんの様子を「『疲れてる』とはおっしゃっていたけど、元気はいつも通りで。試食のご飯もいっぱい食べてました」と明かした。続けて「スタッフへの気遣いもすごく、いる人全員に話し掛けていました」。その人柄の良さは最後の仕事でも健在だった。