チャンバラ山根さん 最後の言葉は…

 時代劇風コントや、大阪名物ハリセンチョップのネタで人気を博した、お笑いグループ・チャンバラトリオのリーダー、山根伸介(やまね・しんすけ、本名・山根利雄)さんが今月14日に、肝臓がんのため、京都市内の病院で死去したことが分かった。78歳。21日に所属事務所が公表した。山根さんは今年5月に肝臓がんで闘病中であることを明かし、52年間続いた同グループ解散の発表会見を開いていた。葬儀・告別式は17日に密葬形式で営まれた。

 この日、大阪市内で取材対応した弟子の漫才師・宮川花子(60)は、今月11日に、山根さんの容態がおもわしくないとの知らせを受け、病院に駆けつけた際の様子を明かした。山根さんは覚悟を決めた様子で、花子の手を握り「さようなら…終わった」とつぶやいたという。

 これが最後の別れとなり、14日に静かに息を引き取った。

 2010年にグループの「頭(かしら)」こと南方英二さんが他界してからは、かなり気落ちした様子だったといい、約4年前からがんと闘病。花子によると、実は山根さんは昨年末に容態が悪化し、弟子を病室に呼んで遺言のビデオを撮影し、“幕引き”ができずじまいになっていたグループについて「チャンバラトリオを墓場に持っていきます」と語っていたという。

 その後に体調が回復したため、弟子らが師匠に芸人としての最後の舞台をと願い、今年5月12日に京都・祇園花月の舞台で、チャンバラトリオの解散発表の会見を用意した。約200人のファンも集めて盛大に行われたショー形式の会見を山根さんは喜び、その後は元気になり、病室で後進のために舞台の脚本も書いていたという。

 大の巨人ファンだった山根さんは、かつて大阪で元巨人・桑田真澄氏の後援会を立ち上げたほど。17日の葬儀では、棺にジャイアンツのタオルも収められた。ハリセンを収めたか?と記者に聞かれると、花子は「しまった、(入れるの)忘れたかも」と大慌てしていた。

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