「ミヤネ屋」1人勝ちの裏 徹底した検証

 読売テレビの望月規夫社長が28日、大阪市内で定例会見を開き、“昼の情報番組戦争”で視聴率首位を堅守している同局制作の「情報ライブ ミヤネ屋」が、今春からフジテレビとTBSが対抗番組としてスタートした大型情報番組を迎え撃つにあたり、「速報ライブ性」や「報道競争で負けない努力」などを柱に徹底した番組検証を行ったことを明かした。

 「ミヤネ屋」は今年4月以降も、おおむね8~10%の視聴率を獲得。フジテレビ「直撃LIVE グッディ!」、TBS「ゴゴスマ」が2~3%と伸び悩む中、時間帯首位を堅守している。

 望月社長は「結果的に東京(関東地区)でも民放では100週連続で時間帯のトップを守れている。今回、NHKの高校野球中継には負けましたが、これまでの好調を維持できている」と語った。

 フジ、TBSが対抗番組をぶつけてくることになった際には「報道、情報番組は局の力が物を言う。フジテレビさん、TBSさんは強力で、かなりの緊張があった」と明かした。

 当時、司会の宮根誠司(52)は「今後もミヤネ屋らしく、視聴者の関心があるものを節操なく取り上げていきたい」と話していたが、同社長によると、番組スタッフが、内容で勝負するため、エンタメ企画の充実などはもちろん「大きなニュースに食いつき、報道競争で負けないことや、記者会見を生で速報するなど、同時進行性とライブ性を出すために、相当な検討を行った」という。

 結果、同社長は「報道現場の記者も踏ん張り、いいニュースを出してくれている。東京での政治、経済の大きなニュースでは(系列キー局の)日本テレビとの連携が非常にうまくいっている」と説明した。

 「-ミヤネ屋」が関西ローカルでスタートした10年前は、業界的にも“昼間の報道”には違和感の声も多かったというが、次第に注目の会見などを独占中継するようになり、他局が追随する格好となった。同社長は「1局だけで安泰だった時代より、今は緊張感を持って臨めているのではないか」と分析した。

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