テロップ誤報 フジ社長、再発防止徹底
フジテレビの亀山千広社長(59)が15日、都内で定例会見を開き、日韓問題を扱った6月5日放送の「池上彰 緊急スペシャル!」で韓国人へのインタビュー場面で実際の映像とは違う字幕を使用したミスについて「あの種類の番組であってはならないミス。恥ずかしいミス。どう説明しても、恣意的でないと言ったところで疑われてもしょうがないと思う」と述べ、再発防止を徹底することを説明した。
亀山社長は編集過程について「韓国で何人かに同じ項目で質問して、それを通訳した。本来編集段階で気がつくべきだが気がつかなかった。スタジオでも気付かなかった」とあらためて説明。「あってはならないミス。恥ずかしいミス。単純なミスだが、あの主の番組でどう説明しても、恣意的でないと言ったところで疑われてもしょうがないと思う」と全面的に非を認めた。
再発防止に関しては「翻訳のありかた、ボイスオーバーのチェック」を報道番組だけでなく、バラエティーも含めて徹底することを表明。「通訳、翻訳のニュアンスの伝え方、文化を理解しないと伝わらない」との考えを示し、「バラエティも含めてチェック(体制の強化)と、言語の扱い方はプロの仕事としてやってほしい」と現場に要望を出したことを明かした。
また、フジ側はチェック体制が甘かったとして「今までの3倍4倍のチェック体制を作る」と再発防止を徹底していくことを明言した。
同番組では韓国人がインタビューに答えて「(日本は)嫌いですよ、だって韓国を苦しめたじゃないですか」というテロップつきの映像を流したが、実際には「(韓国には)文化がたくさんあります。だから外国の人がたくさん訪問してくれているようです」と話している場面の映像だった。
フジは6月29日、番組公式サイトで謝罪した。
インタビューの別の部分ではテロップ通りの発言をしていたという。