俳優でスポーツキャスターの川平慈英（５２）が１６日、大阪市内で、主演ミュージカル「Ｓｈｏｅｓ　Ｏｎ！」（来年１月７－１８日、東京・博品館劇場、２２日、大阪・サンケイホールブリーゼ）のＰＲ会見に出席。１５日に八百長問題でスペインの検察当局に告発された、サッカー日本代表のハビエル・アギーレ監督（５６）について語った。

　代表戦の中継で知られる川平だけに、アギーレ監督の騒動には関心もひとしお。「大丈夫なんですかね…。限りなくグレーゾーンには入ってますよね」と不安を口にした。

　それでも、「僕の中では、指揮官が危機的状況だと、日本代表は強いんですよ。南ア（Ｗ杯）の時も、岡ちゃん（岡田武史監督）ヤバいんじゃないの？っていうときにいい結果が出たし」と、持ち前のポジティブシンキングを展開。来年１月９日開幕のアジア杯に向け「逆に期待できるんじゃないかと」と話した。

　さらに、アギーレ監督が解任された場合の監督人事にも言及。「アギーレがダメだったら、今空いてるの誰だろう…、城福さん（前Ｊ１・甲府監督）とかかな」としつつ、「僕はネルシーニョを見たかったんです。ネルシーニョは絶対、日本人に合ってると思う」と、１１年に柏をＪ１初優勝に導いたネルシーニョ・バプティスタ氏を推した。

　川平のトークはさらに加熱。アジア杯のメンバー選考にも触れ、「新しい人間を使って結果を出したら、光が見えるんでしょうけど…、宇佐美を呼んでほしかったなあ」と、Ｇ大阪の３冠に貢献したＦＷ宇佐美貴史（２２）の名を挙げた。

　今回の東京公演は、アジア杯の日程と完全に重なる。日本代表は１２日にパレスチナと初戦を戦うが、当日はテレビ中継に出演するため、開始時間を１時間早めるなど、対策は万全。「二足のわらじで申し訳ない。こればっかりは脱げません。両方に全身全霊です」と笑った。