坂東三津五郎が治療のため舞台降板

 昨年9月にすい臓がんの摘出手術を行い、今年4月に復帰していたを歌舞伎俳優の坂東三津五郎(58)が、治療に専念するため、12月5日初日の主演舞台「芭蕉通夜舟」を降板することが27日、わかった。松竹がマスコミ各社にファクスで報告した。

 三津五郎は同日、「芭蕉通夜舟」を上演する「こまつ座」のホームページにコメントを掲載。「『芭蕉通夜舟』には愛着があり、どうしてもやりたかった作品ですので、無理をしてでも演じることも考えました。しかし『ほぼ一人芝居』という性質上、もし体調不良となった場合には、今以上のご迷惑をおかけすることになってしまいますので、この度は止むを得ず降板し治療に専念することにいたしました」と経緯を説明した。

 その上で「しっかりと体をケアし、再び良い舞台をお見せできるよう努力して参りたいと存じます」と、再起への意欲も見せた。また「関係者、ならびに上演を楽しみにしておられた皆様にはご心配、ご迷惑をおかけすることになり、誠に申し訳ない気持ちでいっぱいでございますが、何卒ご理解、ご寛容を賜りますようお願い申し上げます」と結び、ファンや関係者に謝罪した。

 ファクスによると、三津五郎は入院しておらず、「日常生活には何ら支障なく普段通りで、通院しながら、具体的な治療の方法を、医師と検討中です」という状況だという。また、ナレーターを務めているテレビ朝日の「世界の街道をゆく」(月‐金曜、後8・54)には「これまで通り、今後も収録を続けます」とし、完全休養ではないことも明かした。

 また「こまつ座」のホームページでは「公演延期のお知らせ」として、代役は立てずに三津五郎の復帰まで舞台を延期することを発表。「坂東三津五郎さんの代わりは考えられないという結論に至り、また、公演は中止ではなく、あくまでも延期(時期は未定)とさせていただきます」とした。

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