前衆院議員の田中美絵子氏（３８）が１０日深夜、ＭＢＳの情報番組「メッセンジャー＆なるみの大阪ワイドショー」に出演し、政界のヤジの実態について生々しく語った。

　田中氏は「女性のほうがヤジられやすい。初当選した議員もヤジられやすい」と明かした

　ＭＣのお笑いコンビ、メッセンジャーから「一番ぐさっときたヤジは？」と聞かれると、「『分かって言ってるのか、自分で作ったのか』。この２つが本当に答えました」と田中氏は振り返った。先輩議員らに作ってもらったんじゃないのか、と「なめられたり」することが耐え難かったという。

　「ヤジを飛ばす相手は分かっている？」との質問に田中氏は「それは分かります。東京都議会だって分かっている」と語った。

　「セクハラヤジは？」との質問に田中氏は女性が子育て支援、少子化問題の答弁をすると「お前が結婚しろ」とのヤジが必ず飛んでくることを明かした。服装についてもヤジられ、「パンツスーツを着ていると、もっと女らしくしろとか、ミニスカートはいてこいとか。何をやっても言われる」と悔しそうに振り返った。

　ヤジが飛びにくい女性議員はいるのか？との質問には「います。大物でこわもて系の人」と述べ、「野田聖子さんにはヤジは飛ばなかった」と語った。理由として、野田氏は「夜な夜な超党派で飲み歩く」そうで、密接な人間関係を作ったことで男性議員がヤジを飛ばさなかったとの考えを示した。

　田中氏０９年に初当選。小沢ガールズと言われた。１２年に落選し、現在は主に講演活動を行っている。