藤山直美 最近の喜劇は「トムジェリ」

 女優・藤山直美(55)が2日、京都市内で京都・南座公演「八月喜劇夏祭り」(8月1日初日)の製作発表に出席。相変わらずの毒舌をさく裂させながら、上方喜劇の基本に立ち返った芝居を目指すことを誓った。

 公演では「喜劇王」と評された父・藤山寛美さんが得意とした演目をモチーフに「紺屋 恋の道中みやげ」「はなのお六」を上演する。

 松竹スタッフの演目説明に、藤山は「ベラベラベラベラ上手に、明るいペテン師みたいにしゃべるわ」と笑いをとりつつ「せっかく父の娘に生まれてきましたので、この齢になり、ここで上方喜劇を整理整頓したい」と語った。

 「最近はがちゃがちゃと“トムとジェリー”みたいなの(演出)も多いですが、上方喜劇は品が大事」と藤山。共演の田村亮(68)、河原崎権十郎(60)を指して「私には品は無理なんで、おふたりにはこれからうまいことホステスみたいに甘えて、あれこれお願いしようと思います」と協力を求めた。

 「うちは世襲でも伝承でもないんですが、私の代で上方喜劇をぐっちゃぐちゃにして、終わるのは失礼ですから、基本に戻って、次の世代に伝えていきたい。めっちゃくちゃ暑い8月に、お水いっぱい飲んでがんばります」と熱演を誓っていた。

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