高橋礼華、松友美佐紀ペアのバド愛

 中国・武漢で行われたバドミントンのアジア選手権に出場した日本代表が2日、成田空港に帰国した。同大会でリオデジャネイロ五輪の選考レースが終了。世界ランク1位で五輪出場が確実な状況の中、女子ダブルスで優勝した高橋礼華、松友美佐紀組(日本ユニシス)の“タカマツ”ペアは「五輪レースの最後を優勝で締めくくれた。いい締めくくりだったと思う」(高橋)と、話した。

 この日、発表された世界ランクでも1位をキープし、リオには堂々の金メダル候補として乗り込む。ただ、この日は笑顔は控えめだった。1日の決勝では同9位で五輪出場へ優勝が必要だった福万尚子、与猶くるみ組(再春館製薬)と対戦し、2-0で完勝。結果として、同じ日本のチームの五輪行きを阻む形となった。決勝後、中国人の記者から「日本のためにわざと負けることを考えなかったのか」と問われた。

 高橋自身「試合前はちょっと複雑な気持ちはあった」と、振り返る。それでも試合では一切の迷いなく全力で戦った。4年前、ロンドン五輪のレースでは落選。「4年前のレースで勝てなかった悔しさがあって、そこから次は自分たちが五輪で活躍すると思ってやってきた。やってきたことを変えるつもりはなかった。やっぱり、4年の思いがあるので」(松友)。

 そのロンドン五輪の女子ダブルスでは、決勝トーナメントの組み合わせを考えて、韓国や中国など4組が“無気力試合”を行い、失格になる騒動も起こった。「私たちが勝っても負けても何か言われるのは分かっていた。でもロンドンでもそういうことが起こってしまっていたし、またバドミントンが無気力だと思われるのは嫌だった。相手にも失礼」と、高橋。バドミントンを愛し、福万、与猶組をリスペクトしていたからこその、全力プレーだった。

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