クルム伊達、現役続行への思いつづる

 2月16日に左膝の内視鏡手術を受けたテニスのクルム伊達公子(45)が手術から2カ月が経過した4月16日に公式ブログを更新し、現役続行への思いをつづった。

 伊達は手術後リハビリを続けながら、当初は落ちていた筋力が「少しずつよくなり始めている」と、明るい情報を伝えた。

 とはいえ1月に出場した豪州オープン以来3カ月もテニスから遠ざかり、「テニスがしたいって気持ちには膝が無理なことがわかるからなれないみたい」と、正直な気持ちも明かした。

 伊達は1月、MRI検査の結果、左膝半月板に亀裂が入っていると診断された。しかし手術では半月板が断裂していることが分かり、術後、医師から「今のままではアスリートレベルでのカムバックは難しい」と告げられている。

 そんな伊達の手元に最近、素晴らしい贈り物が届いた。1月に出場した全豪オープンの事務局から、伊達のグランドスラム出場が50回を数えたことを称える書状が送られてきたのだ。

 額に収められた書状は伊達の長年の実績に対して「真に特別なこと」と深く敬意を表し、「あなたが望む限り競技を続けられるように」と締めている。

 伊達はこの贈り物を喜び、「負けることが多くなった今、体が思うようについてこなかったり、回復しなかったりすることが多い中でも 少しでも長くテニスと向き合っていたいと願っている」と、現役続行への思いを募らせた。

 もっとも、「いい加減、自分の体を考えてテニスとの距離を置くことも一つの生き方」という冷静な自己分析も働き、「どんな決断をするにしろ、自分らしい決断をしたいと思っています」と、最終決断に至るまでには今少し時間がかかるようだ。

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