国際オリンピック委員会(IOC)のコーツ副会長が25日、東京都内で遠藤利明五輪相と会談し、2020年東京五輪・パラリンピックのメーンスタジアムとして政府が同年4月の完成を目指す新国立競技場について、五輪前に設備や運営をテストする期間を確保するため、完成時期を1月に前倒しするよう要請した。
遠藤五輪相は会談後、「ぎりぎり詰めて4月。施工業者に頼むにしても、どこまでできるか分からない」と語ったが、政府は対応を迫られそうだ。
コーツ副会長は会談で「全てを開会式までに試せる十分な時間を取って競技場が大会組織委員会に引き渡されることを希望している」と伝えた。