2020年東京五輪の準備状況を監督する国際オリンピック委員会(IOC)調整委員会のコーツ委員長は1日、大会組織委員会との合同会議終了後に東京都内で記者会見し、新国立競技場の建設問題について「今週、主要組織間で(整備費などで)合意がなされた。契約に向けて会議も開かれる。すべてわれわれが望んだものだ」と進展を評価した。
整備費が2520億円にまで増大したが、同委員長は「組織委予算の枠の外にある国のプロジェクトだ」と指摘。コスト削減を促進する中長期改革に逆行するのではとの声には「五輪改革の原則の対象となる事象ではない」と、問題視しない姿勢を示した。