１４年のバドミントン全日本総合女子シングルス王者の山口茜（１７）＝勝山高＝が２１日、成田空港からヨーロッパ遠征に出発した。ドイツオープン（２４～３月１日）、全英オープン（３月３～８日）、スイスオープン（３月１０～１５日）を戦う。

　昨年の全英オープンは予選で敗退し、本戦には進めなかった。今回は予選免除で本戦に臨める。

　山口は昨年１２月、年間１２大会のスーパーシリーズ（ＳＳ）上位８人によるＳＳファイナル（ドバイ）に初出場し、３位。国内では全日本を制するなど、急成長を遂げている。「あまり勝敗は気にせず、自分らしいプレーをしたい」、「昨年１年でいろいろ学んだことを生かしたい」などと誓った。

　はにかむ表情が印象的な１７歳だが、「（世界）トップクラスの選手でも、競り合いの緊張感でミスが出たりすることがわかった。勝てるチャンスはあると、自信がついた」と、冷静に世界の頂点を見据えている。

　５月からは、１６年リオ五輪出場がかかるＳＳが始まる。「全然わからないけど、不安は特にない」。スーパー高校生が大胆不敵に戦う。