“居反り”の宇良「目標は2年で関取」

会見で大相撲入りの抱負を語る関学大の宇良和輝=関学大
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 大技「居反(いぞ)り」を武器に関学大相撲部から初の角界入りする4年・宇良和輝(22)が12日、同大で会見した。木瀬部屋に入門(元幕内肥後ノ海)し、春場所(3月8日初日、ボディメーカーコロシアム)で前相撲デビューを目指す。

 「目標は2年で関取に昇進すること。1年目は10キロの増量と相撲の基礎を徹底的に務めプロで通用する体をコツコツと積み上げたい。2年目は技術の習得」と抱負を語った。

 172センチ、107キロの小兵ながら、アクロバティックな決め技で13年に全国選抜大学・実業団対抗和歌山大会で準優勝。同年、ロシアでの「ワールドコンバットゲーム」の相撲競技に日本代表として出場し、軽量級(85キロ未満)で世界一に輝いた。

 低い体勢から繰り出すタックルのような「足取り」、「居反り」が得意技。相手の懐に潜り込み、両手で相手の膝を押し上げ後ろに反って倒す「居反り」は平成以降、幕内ではない決まり手。93年1月場所で十両智ノ花(現玉垣親方)が花ノ国に決めている。

 昨年6月にバラエティー番組「マツコ&有吉の怒り新党」(テレビ朝日系)に「マンガみたいな取組」で取り上げられた。巨漢を宙に浮かせ裏返すシーンは「見たこともない大技」とネットなどで大反響を呼んだ。

 古くは栃赤城、平成では舞の海、智ノ花らの系譜を次ぐアマ相撲界屈指の業師。「相撲の流れで、最初からあれ(居反り)を狙うことはない。でも大勢のファンの前で大技を決めたい」と意欲。

 木瀬親方は「最初見た時はこれは相撲か、と思った。居反りは攻められてからの捨て身の技。攻めの居反りを見たことはない。どこからその力が出てるのか分からない。日大の2年先輩の舞の海関は腕力がなかったけど、宇良は腕力もある。スタイルは変えなくていい」と期待を込めた。

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