日馬富士 56年ぶりの勇み足金星配給

 「大相撲九州場所3日目」(11日、福岡国際センター)

 横綱日馬富士が東前頭3枚目の高安に「勇み足」で敗れ、3日目に土がついた。

 冷静さを失った先に勇み足があった。日馬富士は高安に突っ張られると、応戦してしまう。最後は前に寄ろうとしたが、勢い余って左足が俵の外へ。異例の形で高安相手に3つ目の金星を配給し「足が出たのは分かった。ちょっと焦ったかな」と唇をかんだ。

 日本相撲協会の資料では、1958年初場所3日目に西前頭2枚目の岩風が横綱千代の山に勇み足で勝った例があり、日馬富士の勇み足による金星配給は56年ぶりとなる。

 序盤戦の取りこぼしは痛いが、日馬富士は「負けは負け。動きは悪くない。明日集中して頑張ります」と、自らに言い聞かせた。

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