錦織「決勝は全く違う」一夜明けに語る

 全米オープンテニスで、日本人で初めて四大大会シングルスの決勝へ進み、マリン・チリッチ(25)=クロアチア=に敗れた錦織圭(24)=日清食品=が一夜明けた9日朝、NHK「ニュースウオッチ9」に現地ニューヨークから生中継で出演。インタビューに答えた。

 「なかなか寝られなかった。まだいろいろな感情はあります。一番は悔しさが頭に残ってしまっている」と前夜の心境を明かした錦織。決勝戦の舞台については「準決勝と決勝とでは全く違うぐらい、前日から気持ちの高まりもあって、いろんな感情も入ってきたので、なんとか試合に集中しようと前日から考えたが、なかなか試合の中でがっつり試合に入り込むことができなかった」と振り返った。

 決勝の相手チリッチには、これまで5勝2敗と勝ち越していた。それだけに相手にぶつかっていく気持ちを持つことが難しかったのでは、と問われると「それもあると思います」と認め「今年2回勝っている相手だったので。それでも前と比べものにならないくらいの力でしたし、違う相手でした」と話した。

 決勝で負けたとはいえ、今後の飛躍へ向けて大きな手応えは得た様子。「ストロークで彼らに負けない強さはあるというのは実感しましたし、自分から攻めるプレーがしっかりできれば勝てるという自信もつけた。この2週間、体力でも問題なく、5セットを2試合やったというのも自信になる」と話した。

 今後、自身に対するライバルたちからの警戒が強まることは覚悟している。「(相手)選手の見方も変わってくると思いますし、自分自身も相手の対策を考えないといけない。自分のいいテニスができれば勝てると思うので、自分のできることを最善を尽くしてやりたい」と意気込んだ。

 次なる目標としては「まだマスターズが上海とパリと2個ありますし、マスターズファイナルに出られる可能性も残っていると思うので、そこがひとまず今年最後の目標になると思います」とした。

 最後にマイケル・チャンコーチの存在について触れ「すごく大きいと思います。彼の情熱だったり、教えてもらうたくさんのことで、自分のテニスが良くなっていることを感じる。もちろんメンタル面でも彼の経験談だったり、得るものは大きい。彼のおかげで結果が出ているのは確かだと思います」と感謝していた。

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