豪栄道大関昇進へ 大阪出身44年ぶり
「大相撲名古屋場所・千秋楽」(27日、愛知県体育館)
関脇豪栄道(境川部屋)の大関昇進が決定的となった。北の湖理事長は「審判部から要請があれば理事会を開催する」と語り、昇進が事実上決まった。
この日の琴奨菊戦で勝った豪栄道は12勝3敗となり、大関昇進の目安である「直近3場所33勝」には1勝届かない成績だが、その力と技の合わさった取り口は魅力的で、昇進に向けて可能性が開けた。
豪栄道はこの日の昼間、千秋楽で勝てば大関が確実になると師匠から聞かされた。「もう一生懸命やるしかないと。どんな大関に?ここ一番で自分の相撲が取れる精神力の強い力士になりたい」と、早くも意欲十分の口調だった。
豪栄道は大阪府寝屋川市出身の28歳。2005年1月場所で初土俵を踏み、07年秋場所に初入幕。今場所まで14場所連続関脇という自身について「そんな現状を打破したかった」と、ようやくつかんだ好機に目を細めた。
大阪出身の大関誕生は、1970(昭和45)年秋場所の前の山(高砂部屋)以来、44年ぶりとなる。