広島経大の尾仲が8回まで毎回の14K

 「全日本大学野球選手権・1回戦、九国大2-1広島経大」(6日・神宮球場)

 広島経大のドラフト候補・尾仲祐哉投手(4年・高稜)が、8回まで毎回の14奪三振をマーク。2番手投手が打たれ延長十回タイブレークの末に敗れたが、最速は149キロを計測し、全国的には無名の右腕が輝きを放った。

 「立ち上がりは気をつけていこうと思った」といきなり3者連続三振で立ち上がると、140キロ台後半の直球とカットボールで三振の山を築いた。「もしタイブレークに入るなら、九回から投げた方がいいと思って」と後輩にマウンドを譲ったものの、身長172センチの小柄な体をバランスよく使った投球フォームは努力の結晶だ。

 本格的に投手を始めたのは高3に入ってから。「弱いチームだったので、野手が投手をやったりして」と入学当初は外野手だった。夏は3年間、すべて一回戦負け。それでも「高いレベルでやってみたかった」と広島経大のセレクションを受け、合格した。

 「大学に入ったらボール拾いだなと思ってた。まさか試合で投げられるなんて思ってなかった」と尾仲。練習環境が整っているとは言えない中でも、自分でフォームを研究した。動画を見ながら理想的な体の使い方を独学で学んでいった。

 入学前は最速133キロだった直球が、大学3年の秋に150キロを計測するまで成長。惜しくも初戦突破はならなかったが、神宮のマウンドに確かな足跡を残した。

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