大阪桐蔭OB、関大・安井が1号弾
「関西学生野球リーグ、関大5-1同大」(10日、ほっともっと神戸)
関大が3試合連続の逆転勝ちで、勝ち点を2に伸ばした。殊勲者は1点を追う六回に同点となる大学通算1号アーチを放った安井洸貴外野手(4年・大阪桐蔭)。12年に大阪桐蔭で阪神・藤浪らとともに春夏連覇を達成した際の主力打者が存在感を示した。
「正直、狙ってました。ツーアウトだったので」と振り返った安井。2死走者無しから抜けた変化球をフルスイングすると、打球は右翼席に飛び込んだ。
リーグ戦初アーチで追いつくと、味方打線が奮起し八回に一挙4点を奪って勝ち越しに成功。4連勝へ風向きを変える一撃になった。
くしくも相手投手の同大・平尾奎は高校時代のチームメート。オフには春夏連覇達成時のメンバーで集まる機会があるという。プロで活躍する藤浪だけでなく、大学球界では主将やチームの中心を担う選手が多い。「みんなが活躍しているので、僕も負けないようにという気持ちはありました」と安井は言う。
12年のセンバツ決勝戦では勝ち越しタイムリーを放ち、これが決勝点になった。「あのチームは強かったと思います」と当時を懐かしそうに振り返った安井が、大学最後のシーズンで輝きを放っている。