王貞治会長、引退の松中の功績たたえる

 ソフトバンクは1日、チームの中心選手として活躍した松中信彦内野手(42)が現役引退を表明したことに関して、王貞治球団会長(75)のコメントを発表した。

 王会長は1995年に前身のダイエーの監督に就任し、2008年シーズンまで指揮を執った。松中内野手は1997年にダイエーに入団。王監督の下で、チームの中心打者へと成長した。

 王会長は「19年間ホークス一筋で三冠王を含め彼が残した輝かしい成績、まさに常勝ホークスを築き上げた中心選手でした。ホークスを幾度となくリーグ優勝・日本一に導いてくれました」と、その功績をたたえた。

 さらに「プロ入り後、努力を重ねレギュラーの座をつかみ取りいつの間にか押しも押されもせぬ12球団No1の打者に成長しましたね。彼の【振る】姿を見て数多くの若手選手が育っていきました。それは今もなお継承されています。最後の最後まで現役にこだわり、ついこの間までバットを振っていた姿を思い出します」と、野球に取り組む姿勢を称賛した。

 引退を決めたことには「まだやれるのではないかとの思いもありますが、引退は彼が考え抜いた結果です」と、その決断を尊重。「選手としては幕を閉じますが、野球人として今後も野球界の発展のために頑張っていただきたいと思います」と、引退後の活躍を期待した。

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