中日外れ1位、小笠原両親が述懐

中日に1位指名された小笠原慎之介
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 「プロ野球ドラフト会議」(22日、グランドプリンスホテル新高輪)

 中日の1位指名、東海大相模・小笠原慎之介投手の両親は、同校の会見場で息子の姿を見守った。日本ハムとの外れ1位の抽選で中日・谷繁監督がクジを引き当てると、安心したような笑顔を見せた。

 強気の投球が身上の小笠原に、父の仁さん(45)は「甲子園と同じようにほえてもらいたい」とプロでも気迫の投球を期待した。体は大きかったが、幼い頃はそれほど強気を前面に出す子供ではなかったという。母の美智子さん(41)は、そのマウンド度胸が生まれた瞬間を覚えていた。

 「小学5年の頃、試合で相手チームにやじられて、ベンチへ泣いて戻ったことがあったんです」。もともと口数が少ないため、両親にも理由はわからなかったが、当時はコントロールが良くなかった。「ノーコンピッチャーと言われたのではないか」と美智子さんは想像する。「もう、あんなふうに言われたくないと思ったのでしょう。あれから変わりました」と、左腕は闘志むき出しのスタイルに変貌した。

 今は寮を出て自宅に戻り、プロ入りに備えている小笠原。「ギョーザとかハンバーグが好きですね」と美智子さんも手料理に腕を振るうが、「いつもの倍くらい作らないといけないので大変です」と苦笑いする。「これからは、自分のことは自分でやらないといけないですね」と仁さん。息子の旅立ちを前に、両親の感慨もひとしおのようだった。

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