ソフトバンク・内川の足を踏んだのは?

 10回、内川(中央)は右前にサヨナラ打を放ち、ナインから抱きつかれる
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 「パCSファイナルS・第1戦、ソフトバンク3-2ロッテ」(14日、ヤフオクドーム)

 リーグ2連覇のソフトバンクが、リーグ3位から勝ち上がったロッテを延長十回、サヨナラで下した。同点の延長十回、1死満塁から右中間を破る決勝打を放った4番・内川は「とりあえずバットに当たれと思ってましたんで、もう手応えも何もなかったですね。もう打った瞬間、頭が真っ白で…」と感激に浸りながらも、歓喜の輪の中で足を踏まれ、スパイクが破れたことを告白。お立ち台で、笑いながら犯人探しを宣言した。

 リーグ優勝チームには1勝のアドバンテージがあり、ソフトバンクは2勝、ロッテは1敗となった。先に4勝したチームが、24日から始まる日本シリーズに進む。

 内川主将の歓喜の一問一答は次のとおり。

 -ナイスバッティング。

 「良かったですね。ほんと、ホッとしました」

 -打席にはどんな気持ちで入った?

 「延長に入った瞬間に、去年の初戦も吉村がサヨナラヒット打ったなあと思って。いつかうちに流れがきてくれるんじゃないかというふうに思ってましたし、最初のバッターが振り逃げで出ましたんで、これは何か起こるなと…。まさか、あの場面で僕まで回ってくるとは思ってなかったですけど、これは何か起こるなと思いましたね」

 -手応えは?

 「とりあえずバットに当たれと思ってましたんで、もう手応えも何もなかったですね。もう打った瞬間、頭が真っ白で…。みんなが走ってきてくれるのうれしかったんですけど、足踏まれてスパイク破れたんで、後からビデオ見て誰が足踏んだか見てやろうと思って(笑)」

 -チームメートからもみくちゃにされ、工藤監督とは抱擁。

 「うれしかったですね。シーズン中はチームに迷惑かけた場面が多々ありましたんで、クライマックス、日本シリーズ、まだまだ取り返すチャンスがあると思ってましたんで、それが結果となって表れてくれてすごくうれしいですね」

 -ファイナルステージは、猛打賞からスタート。

 「短期決戦は個人の成績ももちろん大事ですけど、チームが勝つか負けるかっていうところで勝負しないといけないと思ってますので、チームを勝利に導ける一打が打ててホントうれしいですね」

 -この勝利で、ロッテの2歩前に。

 「今日勝ったことによって有利になったことには変わりはありませんけども、僕らは3勝するまで絶対終わりませんので、何とか気を緩めることなく、このいい流れを明日に持っていきたいと思いますし、これだけファンのお客さんが入ってくれると久しぶりに刺激を与えてもらって野球をしてるなと思いましたんで、もっともっとたくさんのお客さんが来てくれるのを楽しみにしています」

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