ソフトバンク、下克上させん!内川がサヨナラ打

 ロッテに競り勝ち、サヨナラ打の内川(1)と抱き合って喜ぶソフトバンク・工藤監督=ヤフオクドーム
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 「パCSファイナルS・第1戦、ソフトバンク3-2ロッテ」(14日、ヤフオクドーム)

 リーグ2連覇のソフトバンクが、リーグ3位から勝ち上がったロッテを延長サヨナラで下した。リーグ優勝チームには1勝のアドバンテージがあり、ソフトバンクは2勝、ロッテは1敗となった。先に4勝したチームが、24日から始まる日本シリーズに進む。

 ソフトバンクは2-2の同点の延長十回、先頭の代打・上林が振り逃げ(暴投)で出塁し、1死二塁から代打・長谷川が中前打、続く柳田が四球。1死満塁から4番・内川が右中間を破る適時打を放ち、サヨナラ勝ちした。

 劇的な決勝打を放った内川は「最初のバッターが振り逃げで出ましたんで、これは何か起こるなと…。とりあえずバットに当たれと思ってましたんで、もう手応えも何もなかったですね。もう打った瞬間、頭が真っ白で…」と、興奮気味に振り返った。

 三回に3番・清田の右越え2点二塁打で先制されたソフトバンクはその裏、1死二塁で打席に入った柳田が、ロッテの先発・大嶺祐の初球の直球をフルスイングで捉え、左中間スタンドに運び試合を振り出しに戻した。

 ロッテは05年、10年といずれもリーグ優勝を逃しながら、CSを勝ち抜く“下克上”野球で日本一となった。その2回とも、CSファイナルステージの相手はソフトバンクだった。下克上は「5年周期」とも言われ、意気上がるロッテは恒例の挑発ポスターを作り「待てよ…。この状況、いい思い出しか残ってないぞ!」「クライマックスシリーズ対ホークス戦 シリーズ敗退0回の衝撃」などの文言で対決をあおっていたが、雪辱に燃える王者ソフトバンクが、まずは挑戦を退けた。

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