北別府氏、福田の賭博関与を断罪
巨人・福田聡志投手(32)が野球賭博に関与していたことについて、野球評論家の北別府学氏が6日、「残念極まりない」と、プロ野球OBとして痛切な思いをブログに記し、自らが経験したある出来事を明かした。
北別府氏はプロ野球が終盤で盛り上がっているこの時期、特に出身チームの広島がCS出場をかけて頑張っているときに「本当に残念で残念でたまらない」と、冷水を浴びせるようなニュースに顔をしかめた。
そして、自らの現役時代のある出来事を記した。
知り合いに広島の繁華街のクラブへ連れていかれたところ、先客が北別府氏を見るなり「同席していると思われたら迷惑になるけぇお先にな」と入れ替わりに店を出ていった。後で聞くと、その先客はある組の親分だったという。
「この様に私達だけでなく周りの方も現役の野球選手は疑惑を持たれるようなことは絶対にいけないという認識を持っているはずなのに」と、組の親分でさえプロ野球選手を疑惑から遠ざけようと気遣ってくれた経験を、あえて明かした。
プロ野球界はかつて、「黒い霧」事件でファンの信頼を失った苦い経験がある。だからこそ北別府氏は「軽はずみでやってしまったのだろうが、法に触れることを絶対にしてはいけない」ときっぱり断罪した。