村上宗隆 故郷・熊本に届けた起死回生の同点弾「こういった時こそ少しでも力になれるように」大谷超えメジャー1年目23号

 「ホワイトソックス6-5ヤンキース」(29日、シカゴ)

 ホワイトソックスの村上宗隆内野手(26)はシカゴでのヤンキース戦に「2番・一塁」で出場し、八回に同点の23号ソロを放った。大地震に見舞われた故郷・熊本に勇気を届ける一発となり、チームも延長十二回、6-5でサヨナラ勝ちした。ドジャースの大谷翔平投手(32)はマリナーズ戦に「1番・指名打者」で出場し、適時二塁打を放つなど2安打1打点と奮闘。チームも4-2で勝利した。

 本拠地の熱気が冷めやらぬ中、村上が八回に同点の23号ソロを放った。前打者の2ランで1点差に迫った直後、迎えた初球だった。低めのカーブを完璧にすくい上げ、中堅左へ。狙い澄ましたような一発に「ある程度(カーブは)頭に入っていたし、反応して打つことができた」と誇った。

 故郷の熊本が地震で大きな被害を受けた。同僚らから気遣う声をかけられたといい「みんな心配してくれる。すごくありがたい」と感謝する。被災者に向け、前日には「こういった時こそ少しでも力になれるように頑張りたい」と話していた。さまざまな思いをスイングに込めるように、球を呼び込み振り抜いた。

 ヤクルトから今季加入。これでエンゼルス時代の大谷がメジャー1年目に記録した本塁打数を超えた。それでも「大谷さんは23歳で(海を)渡り、僕は(もう)26歳でプロ9年目。そこはプライドを持っている」と自負をのぞかせた。同じメジャー1年目のブルージェイズ・岡本が前日に達成した日本勢最多記録にも1本差に迫り「すごく刺激になっている。僕らで(日本人打者の)評価を上げられていることはうれしい」とうなずいた。

 村上の一打でもつれた試合は延長十二回、サヨナラ勝ち。地区首位のチームをけん引する主砲は「これで負けると勝つとでは全然違う。すごく良かった」と実感を込めた。チームのため、そして遠く離れた故郷のため、自慢のパワーで快音を響かせていく。

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