大谷翔平 日本勢初のMLB通算300号到達 A・ロッド超え史上5位スピード到達 ロバーツ監督も太鼓判「500発は打てる」
「ドジャース3-4ロッキーズ」(7日、ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平投手(32)はロサンゼルスでのロッキーズ戦に「1番・指名打者」で出場し、一回に2戦連発となる20号先頭打者アーチを放ってMLB通算300号を達成した。18年のメジャーデビューから9年目、1102試合目での到達は史上5番目のスピード記録。メジャー唯一の二刀流選手が4度の手術を乗り越えてまた新たな偉業を成し遂げた。
すさまじい衝撃音と大歓声。ロケットと化した打球が超低空の軌道で中堅フェンスを越えた。本拠地の電光掲示板に躍る「300」の数字。ホームに生還した大谷がチームメートや首脳陣からの祝福に表情を緩めた。
いきなり決めた。一回の打席。2ボールからストライクを取りに来た150キロシンカーを渾身(こんしん)の力で振り抜く。時速180キロ、飛距離125メートル。打球角度は今季最小の19度。三塁側ベンチから見届けたロバーツ監督が「とんでもないホームランだった。完璧なスイング。スタンドまで一瞬だったね」と驚嘆した、衝撃の一撃だった。
メジャー170人目の300号。驚くべきは到達までのスピードだ。18年3月29日のメジャーデビューから1102試合目は史上5番目に少ない。歴代5位の通算696本塁打の記録を持つA・ロドリゲスだけでなく、ボンズやアーロン、ルースらメジャー史に燦然(さんぜん)と輝くアーチストたちの数字を上回った。
唯一無二の二刀流選手。そのメジャー人生は決して順風満帆ではない。右肘に2度のメスを入れ、左肩と左膝、計4度の手術を経験。3年ぶりに開幕から投打同時出場している今季も左膝と右上腕に故障を抱えながらプレーし続けている。
それでも質の高い打撃を維持。過去3年の数値には及ばないが、長打率は・541を残している。ロバーツ監督は「(32歳の)誕生日を迎えたが、まだ若いし、力強い。500本塁打は打てると思う」と、メジャー史で28人しか達成していない大記録に太鼓判を押した。
チームが逆転負けを喫したこともあり、取材に応じることなく、試合終了からわずか10分でクラブハウスを出た大谷。「おつかれしたー」。その声のトーンに暗さはない。「300」はただの通過点。気持ちを切り替え、家路を急いだ。
