大谷翔平、5月マルチ安打締めで6月へ弾み 5月終了時10本塁打は21年以降自己最少 スランプ乗り越え直近16戦打率・393 紙一重のスイング続く

 「ドジャース9-1フィリーズ」(31日、ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平投手がマルチ安打で5月最後の試合を締めた。

 勝敗がほぼ決した八回無死一塁の打席。大谷がカウント1-1から内角高めのカットボールを時速164キロのゴロ打球で右前へはじき返した。初回の右前打と合わせて2戦ぶり18度目のマルチ安打。フリーマンのダメ押し犠飛につなげる一打だったが、一塁に到達した大谷は自身のスイングに納得がいかなかったのか、塁上で右腕を動かして軌道の確認作業をした。

 例年、5月に入って調子を上げる大谷がメジャー9年目の今季は苦しんだ。5月終了時の本塁打数10本は21年以降では自己最少だ。4月13日から5月11日の23試合で打率・200、1本塁打、6打点。同12日のジャイアンツ戦で中堅左へ放った7号ソロは5月初、12戦53打席ぶりの一発だった。

 3年ぶりに開幕から投打二刀流で出場している。投手としては9先発、5勝2敗、防御率0・83。エースの安定感を見せる一方で、疲労蓄積の打撃への影響を危惧した球団の方針により、4月後半以降は4登板で投打同時出場を回避して投手に専念し、14日の試合では今季初めて完全休養日を与えられた。

 投手の調整と並行し、打撃フォームの微調整を重ねた結果、5月12日以降は復調の兆しを見せており、この日までの16試合の成績は打率・393、4本塁打、15打点をマークし、本来の姿を取り戻しつつある。

 29日の試合で10号を含む3安打を記録した試合後に「シングル(中前打2本)の当たりもセンター中心にいい感じで打てているとは思うので、あとは打球角度がしっかり出てくれれば、長打になるのかなと思ってます」と自己分析した大谷。この日の第3打席の左飛と第4打席の右飛はいずれも角度がつきすぎ、最後の右前打はボールのわずか上を叩いた、紙一重のスイングだった。

 6月は月間別で最も高い打率・316、最も多い本塁打62本、最も高いOPS1・134の数字を残している月だ。『ミスター・ジューン(6月男)』が本領を発揮する。

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