山本由伸MVP 満身創痍の体を支え、トロフィー掲げるのを助けた同僚の姿が胸熱…第2戦で深々お辞儀の相手 日本語で「愛してます」
「ワールドシリーズ・第7戦、ブルージェイズ4-5ドジャース」(1日、トロント)
ドジャースが逆転で球団史上初のワールドシリーズ(WS)連覇を果たした。山本由伸投手は第2戦で完投勝利、中1日の第3戦では延長十八回にブルペン待機で投球練習。第6戦は勝利投手に。2日連続での登板となったこの日の第7戦では、九回サヨナラのピンチからリリーフ登板し、延長十一回のピンチを切り抜け、胴上げ投手に。そして、WSのMVPに選ばれた。
試合後のセレモニーでは、記念撮影でも隣にいたベッツからMVPのトロフィーを(こうやって掲げてよ)という感じで身ぶり手ぶりで促された山本が、満身創痍の体で持ち上げてみたが、なかなか上に上がらず、すかさず斜め後ろにいたキケ・ヘルナンデスが背後から山本の肘や腕をガシッと支え、山本は渾身の力を振り絞って、頭上に掲げ、大歓声が起こった。キケは誰よりも嬉しそうな顔を見せていた。
NHK BSの中継で解説を務めた田口壮氏(山本入団時のオリックス2軍監督)は、インタビューの山本のやりとりを聞いて、もう話す力も残っていないのでは、と指摘していた。
キケはシャンパンファイト中のスポーツネットLAのインタビューで「ヨシノブ・ヤマモトのような男がチームにいれば、コトはもっと簡単になるのさ」と山本に全幅の信頼を置き、最大限のリスペクトをもって称賛していた。
山本が完投した第2戦の試合後、出迎えたナインと山本がハグを交わした中で、山本はキケに対し、深々とお辞儀をしていた。
キケは試合後、自身のインスタグラムのストーリーズに、同僚から顔や頭をなでられもみくちゃにされる写真を投稿し、「愛してます」と日本語でメッセージを送った。





