菊池雄星所属エンゼルス、新監督に日系三世スズキ氏 球団発表 10年連続負け越し再建急務 元捕手指導者経験なし 21年に大谷翔平とバッテリー
菊池雄星投手が所属するエンゼルスは21日(日本時間22日)、新監督に元捕手のカート・スズキ氏が就任したと発表した。同氏はハワイ出身の日系三世。本拠アナハイムに隣接するロサンゼルスでドジャースを率いるデーブ・ロバーツ監督は母親が日本人で沖縄生まれ。来季は日本にルーツを持つ2人が交流戦「フリーウェイシリーズ」で顔を合わせる。
スズキ氏は名門カリフォルニア大フラートン校から04年ドラフト2巡目でアスレチックス入団。07年にメジャーデビューし、ナショナルズ、ツインズ、ブレーブス、エンゼルスを渡り歩いた。メジャー16年の通算成績は1635試合、打率・255、143本塁打、730打点。ツインズ時代の14年に球宴に出場し、ナショナルズ時代の19年にワールドチャンピオンを経験している。
現役生活最後の2年をプレーしたエンゼルスでは大谷(現ドジャース)とバッテリーを組んだ。22年に引退後はエンゼルスでGM特別補佐を務めていた。
14年を最後にポストシーズンから遠ざかっているエンゼルスは23年オフにレンジャーズで2度のリーグ優勝(10、11年)の実績を持つロン・ワシントン氏に再建を託したが、昨季は球団史上ワーストの99敗。今季は6月に体調不良により休養を強いられ、シーズン終了後に退任が発表された。チームは72勝90敗で10年連続負け越し、2年連続地区最下位に沈んだ。指導者の実績のないスズキ氏がどのような手腕を発揮するのか注目される。





