ブルージェイズ劇的逆転32年ぶり突破 スプリンガーV弾 指揮官「(ドジャースは)最強のチーム」

 「ア・リーグ・優勝決定シリーズ、ブルージェイズ4-3マリナーズ」(20日、トロント)

 シリーズ最終戦の終盤にドラマが待っていた。ブルージェイズが劇的な逆転勝ちを収め、32年ぶりにワールドシリーズに駒を進めた。1-3の七回1死二、三塁からスプリンガーが3ラン。試合をひっくり返した1番打者は「三塁走者をかえそうとだけ思っていた」と喜びをかみしめた。

 その瞬間、本拠地のファンが総立ちになった。打ったスプリンガーもガッツポーズし、雄たけびを上げながらダイヤモンドを一周。今シリーズ第5戦で右膝に投球を受け、万全ではない中「けがを受け入れる必要がある。やるべき仕事があるからやり遂げる」との言葉を体現して見せた。

 リードオフマンとともに主砲ゲレロも打線をけん引。0-1の一回は左前打を放ってチャンスを広げた。このシリーズでは3本塁打を含む10安打と活躍し、最優秀選手に輝いた。若きチームリーダーは試合後にうれし涙を何度も拭い「本当に素晴らしい気分」と浸った。

 ワールドシリーズでは大谷ら擁するドジャースと戦う。シュナイダー監督は「目指す場所にたどり着くには、最強のチームを倒さないといけない」と語気を強めた。

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