佐々木朗希まさに守護神!2戦連続Sでド軍王手 サヨナラ危機九回2死一、三塁しのいだ
「ナ・リーグ・地区シリーズ、フィリーズ3-4ドジャース」(6日、フィラデルフィア)
ナ・リーグの地区シリーズ(5回戦制)第2戦が行われ、ドジャースは敵地でのフィリーズ戦に4-3で勝って2連勝とし、2年連続のリーグ優勝決定シリーズ進出に王手をかけた。佐々木朗希投手(23)が九回2死一、三塁で登板し、2試合連続のセーブを挙げた。大谷翔平投手(31)は七回に4点目となる適時打を放った。カブスはブルワーズ戦に3-7で敗れ、2連敗で後がなくなった。鈴木誠也外野手(31)が一回に3ランを放ったが、先発の今永昇太投手(32)が2回2/3を5安打4失点と打たれ、敗戦投手となった。
救世主。サヨナラ負けの危機にひんしたチームの命運を託された。1点差に詰め寄られた九回裏、2死一、三塁の場面。5番手で起用された佐々木は腹を決めて敵地のマウンドに立った。
「打たれたらしょうがないかなっていうか、割り切って。自滅せずにストライクゾーンに投げる。それだけ」
迎えた打者は首位打者2度のターナー。「データは正直、そこまで(頭に)入ってなかった。自分のいい球で勝負することだけを考えました」。初球、スプリットは内角ボールになった後、159・8キロの内角直球でバットを押し込む。力のない二ゴロに打ち取り、仲間たちと勝ちどきを上げた。
真っ赤に染まった観客席。熱狂的なファンで知られる敵地で4日に続き、2登板連続でセーブを挙げた。仲間たちとハイタッチやハグを交わし、笑顔を見せた。
右肩痛のため、5月から約4カ月の離脱。9月24日の戦列復帰に合わせ、リリーフへ配置転換された。この日が救援5登板目。堂々としたマウンドさばきにフリーマンは「もっとも重圧のかかる場面に放り込まれても冷静でいられることがすごい。自信に満ちあふれている」と、23歳の強心臓ぶりに舌を巻いた。
強豪球団から2連勝。地区シリーズ突破に王手をかけた。「僕ができることは試合を締めるか、次の投手につなぐこと。しっかりいい準備をしてマウンドに行くことだけを考えています」。3度目のシャンパンファイトにあと1勝。目を見張るスピードで守護神・佐々木が成長している。





