佐々木朗希 日米通じて初セーブ! PS初の日本投手先発白星&セーブそろい踏み 一発同点ピンチも「押し込めた」

 「ナ・リーグ・地区シリーズ、フィリーズ3-5ドジャース」(4日、フィラデルフィア)

 ドジャースの佐々木朗希投手(23)はフィラデルフィアでのフィリーズ戦に九回から登板し、1回無失点で日米を通じて初セーブを挙げた。先発の大谷翔平投手(31)が勝利投手となっており、米大リーグ機構によると、ポストシーズン(PS)の試合で日本選手が先発投手として白星を手にし、セーブも挙げるのは史上初めてという。

 大きくほえ、右の手のひらでユニホームの左胸をバンバンとたたいて喜びを爆発させた。

 2点のリードの九回を無失点に抑え、日米通じて初セーブを手にした佐々木は「(ストライク)ゾーンで勝負して、結果的にゼロで抑えられて良かった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 PS初先発の大谷が6回3失点でマウンドを降り、直後に勝利投手の権利を得た。七回からグラスノーが、八回途中からベシアがつないだ勝利のバトンを託された。

 ブルペンの電話が鳴ったのは九回表の味方の攻撃中だった。「1アウトからだったのでちょっとびっくりした」。スクランブル発進だったが、動じることはなかった。バントの構えを見せるなどして四球を選んだ、大谷の頭脳的な“時間稼ぎ”にも助けられた。

 1日のワイルドカードシリーズ第2戦から中2日のマウンド。先頭打者への初球に、この日最速163キロを投げ込み、最後はスプリットで空振り三振を奪ったが、次打者に右翼線二塁打を浴びた。

 「一発だったら同点という怖さはあった」

 それでも自分を信じ、攻めの投球を貫いた。「強い球を投げて結果的に押し込めた」。後続を抑え込み、熱狂的なことで知られる敵地ファンを沈黙させた。

 米大リーグ機構によると、PSの試合で日本選手が先発で白星を手にし、セーブも挙げたのは史上初。「もう1勝してロサンゼルスに帰れたら」。6日の第2戦にも勝って王手をかける。

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