まさかのブーイングを浴びたロバーツ監督「自信を持って投入したが」若き右腕がまさかの乱調 光明は荒療治から復調のトライネン
「ナ・リーグ・ワイルドカードシリーズ、ドジャース10-5レッズ」(30日、ロサンゼルス)
ドジャースが5発10得点と打線が爆発して大勝したが、八回に唯一の不安を露呈。救援陣の制球が定まらず、大量リードの試合で異例のブーイングを浴びせられたロバーツ監督は「明白なことだ」と苦言を呈した。
指揮官は試合後、積極的にストライクゾーンを攻めるべきだったか?の問いに「まさにその通り。明白なことだ。こちらが攻めていけば相手は受け身になる。でも細かく攻めすぎてカウントを悪くし、四球などで簡単に塁に出してしまうと勢いを与えてしまう。八回はまさにその通りのことが起きていた」と言う。
八回、先発・スネルの後を受けてマウンドに上がったベシアが安打と四球でピンチを招いて降板。ここで「自信を持ってエドガルド(エンリケス)を投入したがうまくいなかなかった」。若き右腕は制球が定まらず連続四球で押し出しとなり、中前適時打を浴び1死も奪えずに降板した。
「今夜のアレックスはキレがなかったね。エンリケスはまったく制球できていなかった」と厳しい表情の指揮官。交代を告げるためベンチを出ると、ファンから容赦ないブーイングが浴びせられる異様な展開に。なおも満塁で登板したドライヤーも押し出し四球を与えるとスタンドはより一層大きなブーイングに包まれた。左腕は後続をしっかり仕留めて傷口を最少にとどめ、「幸い、彼はしっかり投げてくれた」と評価したが、大暗転しそうな気配をファンもぬぐえなかった。
九回はトライネンが2三振を奪う力投。レギュラーシーズン最終カードとなったマリナーズ戦で異例の連投起用という荒療治をしたことで復調を予感させる。ただ逆転負けは短期決戦の流れを大きく左右しかねないだけに、何とかしたいところだ。





