大谷翔平 最終戦で55号!自己&球団新 本塁打王争い1本及ばずも3安打固め打ち「いい感覚で迎えられる」
「マリナーズ1-6ドジャース」(28日、シアトル)
ドジャースの大谷翔平投手(31)が28日(日本時間29日)、公式戦最終戦のマリナーズ戦に「1番・指名打者」で出場し、自己最多&球団記録を更新する55号を放った。本塁打王争いはトップのカイル・シュワバー外野手(フィリーズ)に1本及ばず、3年連続のタイトルは逃したが、この日は3安打固め打ち。30日(同10月1日)から始まるポストシーズン、ワイルドカード・シリーズに弾みをつけた。
敵地で迎えた最終162試合目。MVPコールが巻き起こったのは七回だ。2球で追い込まれた大谷が甘く入った153キロ高め直球をバックスクリーン左へたたき込んだ。
昨季自身が打ち立てた自己&球団記録を更新する55本目のアーチ。敵地スタンドを埋めたド軍ファンから大きな歓声が上がった。
「それだけ打てればチームは勝つ確率も上がると思う。まず自分のベストを更新できたっていうのはいいこと」
大谷の本塁打時の勝率は・581(32勝19敗)。7月から8月にかけて勝利に直結しない試合が続いたが、9月の10本塁打は8勝2敗。理想が現実になっている。
前日の試合は33試合ぶりの完全休養。球団の方針に従い、ポストシーズンに備えて充電した。その効果はてきめん。初回に右翼線二塁打を放つと、三回には右前打でフリーマンの24号2ランを呼び込み、得点を記録した。
3年連続キングとサイクル安打が懸かった九回の打席は空振り三振。口を真一文字に結び、悔しがる表情を見せたが、試合後は「何も考えずに。今日はポストシーズンのためのいい感覚を持って終わりたいなと思っていた」と大谷。「そういう意味では3つヒットも打って、いい感覚でポストシーズンを迎えられる」と前向きに話した。
ワイルドカードシリーズの対戦相手はレッズに決まった。エースのグリーンら強力な先発陣を誇るチームに対し、公式戦は5勝1敗。公式戦を5連勝で終えたことを踏まえ「この勢いをポストシーズンにぶつけたいなと思う」。最大の目標、2年連続ワールドチャンピオンに向けて、すでに臨戦態勢は整っている。





