大谷翔平 カーショー引退表明の日に誓いのW二塁打 レジェンドとWシリーズ連覇へ
「ドジャース2-1ジャイアンツ」(18日、ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平投手(31)はロサンゼルスでのジャイアンツ戦に「1番・指名打者」で出場し、2本の二塁打を放つなど4打数2安打をマーク、山本由伸投手(27)は先発して5回1/3を投げ、1安打無失点で降板し勝敗は付かなかった。試合前には通算222勝の先発左腕、クレイトン・カーショー投手(37)が今季限りで現役を引退すると発表。チームは2-1で勝利し、13年連続のプレーオフ進出に王手をかけた。
大谷が先制点につながる快音を響かせたのは六回1死一塁だ。ここまで2打席無安打に封じられていたエース右腕、ウェブの初球、甘く入ったスイーパーを逃さなかった。時速174キロの弾丸ライナー。右翼フェンス直撃の打球で滑り込むことなく二塁を陥れた。
飛距離は110メートル。インパクトの直後、打席の中で打球の行方を見届ける動きを見せたほど手ごたえ十分の当たりだった。柵越えにならなかったことを不思議がるかのように二塁上で大谷は小さく首をひねった。
豪快な一打で1死二、三塁と好機を拡大した。次打者ベッツの内野ゴロ(結果は捕失)で1点を先制すると、続くフリーマンの中前打で二塁から大谷が快足を飛ばして一気に生還した。
八回の打席では左中間へ150キロツーシームを流し打って2打席連続二塁打。7日のオリオールズ戦以来、10戦ぶりに1試合2長打を記録した。追加点には結びつかなかったものの、緊迫した試合で相手に重圧を与える攻撃だった。
この日は地区優勝争いを繰り広げている2位パドレスが敗れたため、ゲーム差は3に広がった。ロバーツ監督は「少し差を広げることができ、チームにとっては大きな意味を持つ勝利になった」と笑みを浮かべた。
ナ・リーグ西地区の4連覇までマジック6。13年連続プレーオフ進出へのマジックは1となった。試合前に今季限りの引退を表明したカーショーが19日(日本時間20日)に最後の本拠地公式戦のマウンドに立つ。レジェンドにふさわしい最高の舞台。大谷のバットが花を添える。





