大谷翔平が四回途中2失点で緊急降板 「けいれん」と球団発表 連続暴投など突然の乱調 ロバーツ監督がベンチ出て交代を告げる
「レッズ-ドジャース」(30日、シンシナティ)
ドジャースの大谷翔平投手は「2番・投手」で投打同時出場。今季7度目の先発マウンドに上がり、四回に突如制球を乱して4回途中を2失点で降板した。球団は「けいれん」と降板理由を発表した。
メジャーのキャリアでグレーアメリカンボールパークでは初登板となった大谷。いきなり元同僚のラックスに初球を捉えられ、左翼線を破られる二塁打を浴びた。続くマクレーンには101マイルを投じるなど、最後はスイーパーで空振り三振。デラクルーズには初球100マイルを投じたが、浮いたフォーシームを中前に運ばれてしまった。
前回登板のツインズ戦でも初回先頭打者アーチを浴びた大谷。2試合連続の初回失点となってしまった。二回も2安打を浴びて2死一、二塁のピンチを招いた大谷。それでもラックスをフルカウントからのスイーパーで二ゴロに打ち取り、ピンチを脱した。
この日の配球はスライダー系を主体にした組み立て。投手復帰後は1球種を軸にした上で、多給手を散りばめていくピッチングを見せてきた。
三回も先頭をスライダー主体で打ち取り、デラクルーズも1球で二ゴロに仕留めた。さらにヘイズも1球で遊ゴロに打ち取って初めての三者凡退イニングを作った。
直後にフリーマンが逆転2ランを放って試合をひっくり返すと、復帰後最長となる4イニング目のマウンドに。しかし先頭を内野安打で出塁させると、次打者の2球目、3球目と連続暴投で無死三塁とピンチを広げた。ここでノーワインドアップにフォームを変えたが、コントロールが定まらずに四球。さらに一、三塁からスティアにカウント2ボールとなったところでロバーツ監督がベンチを出て強制降板となった。
登板直後から右太ももをたたく仕草を見せ、ゲーム中も気にする様子があった。指揮官がベンチを出た際にはトレーナーも一緒にマウンドへ。言葉をかわしながら大谷はロバーツ監督にボールを渡した。
その後、リリーフしたバンダが四球で満塁とピンチを広げ、ベンソンの中犠飛で同点に追いつかれた。それでも続くピンチをしのぎ、大谷は復帰後最長となる3回0/3を2失点。球数も最多の51球だった。試合中に球団は降板理由を「けいれん」と発表。大きなアクシデントではなく、マウンドを降りた後も打者として出場を続けた。





