ダルビッシュ有 日米通算204勝の権利まであと1死…痛恨の逆転タイムリー浴びる 五回途中4失点で降板 メリルの同点ソロで黒星は回避
「パドレス5-4フィリーズ」(12日、サンディエゴ)
パドレスのダルビッシュ有投手が今季2度目の先発マウンドに上がり、五回途中4失点。日本人最多となる日米通算204勝目の権利を手にできず降板となった。それでもチームは逆転で3連勝を収めた。
初回はしっかりと立ち上がったが、二回に思わぬ展開が待っていた。先頭に死球を与えると、暴投で得点圏に走者を進めた。さらに投ゴロをバックハンドではたき落とし、すぐさま拾い上げて一塁へ送球したが痛恨の悪送球。先制点を献上してしまった。
なおも1死二塁からリアルミュートに左中間を破られ2点目を失った。それでも直後の攻撃で打線がメリルの同点2ラン、マルドナドの勝ち越し適時打で逆転に成功してくれた。三回は2死からハーパーに二塁打を浴びるも、ピンチを切り抜けてスコアボードにゼロを刻んだ。
四回はボガーツの好守にも助けられて先頭を取ると、内野ゴロ3つで三者凡退。しかし五回、先頭へ四球を与えたところで投手コーチがマウンドへ。ブルペンも準備を始めた。マーシュに安打を浴びて無死意一、二塁とピンチを広げ、ターナーには左翼へ大飛球を放たれたがフェンス手前で失速。続くシュワバーは内角低めのツーシームで見逃し三振に仕留め、2死までこぎつけた。
ここで打席にはハーパー。しっかりと時間をかけながら丁寧な攻めを見せた。勝負はフルカウントまでもつれた中、81球目は大きくアウトサイドに外れて四球。マウンドで思わず表情をゆがめた。2死満塁となりシルト監督は続投を決断。4番・ソーサには三遊間を破られ逆転の2点タイムリーとなった。ここでマウンドを降りたダルビッシュ。それでもメリルが同点弾を放ち、黒星は免れた。
七回にマチャドが勝ち越しの犠飛を放ち、八回2死一塁から登板した松井裕樹投手は安打を浴びてピンチを招くも、マーシュを遊飛に仕留めてリードを守り切った。最後はエストラーダが締めた。
ダルビッシュは右肘の炎症で開幕が遅れたが、7日のダイヤモンドバックス戦でメジャー復帰。4回途中2失点でマウンドを降りた際には、本拠地のファンが大きな拍手を送っていた。





