山本由伸「打者に集中」連敗止めた7回1安打0封 6回までノーノー好投 メジャー自己最多110球

 試合後に取材に応じる山本(撮影・小林信行)
 7回、ピンチを切り抜け、雄たけびを上げるドジャース・山本(共同)
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 「ドジャース4-3ダイヤモンドバックス」(20日、ロサンゼルス)

 ドジャースの山本由伸投手(26)はロサンゼルスでのダイヤモンドバックス戦に先発し、六回まで無安打の好投で7回1安打無失点、9奪三振。6勝目とはならなかったが、メジャー自己最多110球でチームの連敗阻止に貢献した。「1番・DH」の大谷翔平投手(30)は4打数1安打1盗塁。延長十回にサヨナラ勝ちのホームを踏んだ。

 ほえた。渾身(こんしん)の1球で三振を奪った瞬間、山本は感情を爆発させた。1-0の七回2死一、三塁。最大のピンチを脱すると、地元ファンは「ヨシ!ヨシ!ヨシ!」の大合唱で総立ちとなった。

 5試合続けて失点し、チームの鬼門となっていた初回を三者凡退で切り抜けて波に乗った。二回1死から155キロ直球で一つ目の三振を奪うと、以降は毎回の9奪三振。直球を軸にカーブ、スプリット、カットボール、シンカーを織り交ぜて強力打線を翻ろう。六回は圧巻の三者連続三振で無安打無得点を継続した。

 「相手投手もすごくいい投球をしていたので先頭を出さない、先制点につながらないように、毎回気を引き締めて投げていった」

 七回、先頭に右中間二塁打を許して快挙は逃したが「やっぱり9イニングはすごく遠い。とにかく目の前のバッターに集中して投げた」と山本。2死三塁から四球を与え球数は104球に達していたが、ベンチは続投を選択した。試合前に「彼はウチのエースだ」と語ったロバーツ監督は、試合後の会見で開口一番、「ヨシはファンタスティックだった」。好投を引き出した捕手スミスは「エースにふさわしい投球だった」とたたえた。

 23年オフに投手史上最大規模の12年3億2500万ドル(約465億円=当時)の契約を結んだ。指揮官の試合前の言葉を伝え聞き、「すごくうれしいですし、期待に応えられるような活躍をしていけたら」と、さらなる意欲を口にした。

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