前田健太 制球乱れて首傾げる 3A初登板は変化球主体で2回4失点 最速144キロ タイガース戦力外後にカブスとマイナー契約

 「カブス10-9セインツ」(17日、デモイン)

 タイガースを戦力外になった後、カブスとマイナー契約を結んだ3Aアイオワ・カブスの前田健太投手(37)が先発し、2回4安打4失点、与四球2、奪三振1だった。56球を投げてストライク31球、最速は144キロ。チームは7点差をひっくり返す大逆転サヨナラ勝ちで敗戦投手を免れたが、本来の力を力を出し切れず、悔しい新天地初登板となった。

 タイガースではリリーフの役割を担っていた前田は3月10日のオープン戦以来、約2カ月ぶりとなる実戦の先発マウンド。メジャーと同じ背番号「18」をつけて登板した前田は左打ちの先頭打者に1ストライクから投じた2球目、136キロスプリットが相手の右足に当たって死球を与える。2番の左打者には1ボールから内角高めの142キロ直球を鋭く中前へはじき返されて無死一、二塁。ツインズ時代の同僚だったメジャー通算28本塁打の実績を持つ右打ちの3番ミランダにはカウント2-1から甘く入った122キロスイーパーを左翼線二塁打にされ、あっさりと先制点を許した。

 無死二、三塁。迎えた4番打者、前DeNAのフォードには4球連続で投じた変化球がすべて外れてストレートの四球。思い通りのボールを投げられず、マウンド上で首を傾げた。無死満塁から5番にはカウント0-2と追い込んだところまでは良かったが、4球目の真ん中130キロスイーパーを中犠飛にされて2点目を失った。

 ベテランらしからぬ投球は続く。1死一、二塁から迎えた左打ちの22歳ロドリゲスにはフルカウントから低めへのスイーパーを見送られて、この日2つ目の四球。ふたたび満塁にしたところでベンチから投手コーチがマウンドに向かった。しかし、事態はさらに悪化する。一息入れて迎えた7番には1ボールからの外寄り132キロスライダーを捉えられて左中間フェンス直撃の二塁打。2点を追加された。なおも1死二、三塁のピンチの場面は後続を2つの三ゴロで切り抜けた。

 いきなり4失点を記録した前田だったが、二回は無失点。先頭をカウント2-2から外角スイーパーで空振り三振に仕留め、2死を奪う。ミランダにはカウント3-1から内角低めスライダーを左翼線二塁打にされ、得点圏に走者を背負ったが、フォードにはフルカウントから10球目のスイーパーで中飛に打ち取り、無失点で切り抜けた。二回は24球のうちフォーシームは1球も投げず、直球系はシンカー1球だけだった。

 前田は広島のエースとして活躍した後、15年オフにポスティングシステムを使ってドジャースと8年2500万ドル(約36億3000万円)で合意。19年オフにツインズへトレードで移籍。23年オフにFAになり、タイガースと2年2400万ドル(約34億8000万円)の契約を結んだ。

 メジャー10年目の今季は開幕ローテーション入りを目指したが、オープン戦で思うような結果を残せず、救援投手としてブルペンで待機。7試合に登板し、防御率7・88と精彩を欠き、今月1日にメジャー40人枠から外され、自由契約になっていた。今季の年俸1000万ドル(約14億5000万円)はタイガースが負担するため、カブスは前田がメジャーに昇格した場合、最低保証年俸76万ドル(約1億1000万円)を日割りで支払う見込みだ。メジャー通算成績は226登板(172先発)、68勝56敗6セーブ、防御率4・20。日米通算200勝まで35勝としている。

 カブスには鈴木誠也外野手と今永昇太投手の日本人コンビが所属。チームは現在、ナ・リーグ中地区首位を走っているが、先発陣の柱だった今永が5日に左太もも裏痛のために負傷者リスト入り。23年16勝のスティールが4月にシーズン絶望の左肩手術。先発投手として実績のある前田にとってはメジャー再昇格、先発ローテ入りの大きなチャンスを迎えている。

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