千賀滉大 6回途中1失点で防御率1・22 リーグトップ死守 再三のピンチしのぐも…降板直後に元西武の右腕が痛恨押し出し
「メッツ2-1パイレーツ」(13日、ニューヨーク)
メッツの千賀滉大投手が先発マウンドに上がり、6回途中1失点7奪三振。防御率は1・22となり、リーグトップの座を守ったが、救援した元西武の右腕が連続四球を与えて押し出しとなり5勝目の権利は消えた。
初回を三者凡退で立ち上がった千賀。だが打線が1点を先制した直後の二回1死からヘイズに三塁打を浴び、同点のピンチを招いた。それでもカナリオを低めのフォークで二飛に仕留めると、最後は空振り三振で鮮やかにピンチを脱した。
三回は1死から右前打を浴び、打順は二回り目へ。フレイジャーが放った三遊間への痛烈な打球は、ビエントスが胸に当てて左翼線へ転々とする二塁打に。一打逆転のピンチを背負ったが、カイナファレファはアウトローのフォークで空振り三振、レイノルズを三ゴロに仕留めた。
四回は先頭への四球とヘイズの安打で無死一、三塁。それでもカナリオ、トリオロを連続三振に斬って2死までこぎつけた。二盗を決められて二、三塁とピンチは広がったが、裴智桓を鋭いフォークで空振り三振に斬った。グラブをたたきながらマウンドを降りる圧巻の投球だ。
そして勝利投手の権利がかかる五回、球場には大粒の雨が降り注いだ。これで制球を乱したか、1死から四球と暴投で走者を二塁に背負った。カイナファレファを内野ゴロに打ち取る間に走者は三塁へ。4イニング連続のピンチとなったが、レイノルズをフォークで右飛に打ち取ると本拠地は大歓声に包まれた。
六回には味方のアロンソが守備位置に就くのが遅れ、ピッチクロック違反がとられるまさかのハプニングもあったが動じず。簡単に2死を奪い、カナリオには右前打を浴びたところでマウンドにナインが集まった。今季初めての100球超えとなる中、トリオロに三塁強襲の安打を浴び、二、三塁とピンチを広げたところで降板となった。その後、元西武のギャレットが連続四球で痛恨の押し出し。千賀の5勝目は消えた。
直球の最速は98マイル(約157キロ)を計測。前回登板のダイヤモンドバックス戦で6回無失点に抑えて防御率は1・16まで良化。リーグトップだったドジャース・山本由伸投手が失点を重ねたことで、代わって千賀がランキングトップに立っていた。
チームは七回に勝ち越し、最後は守護神・ディアスがピンチを招きながらも1点リードを守り、連勝を3に伸ばした。





