大谷翔平 今季メジャー最速190キロ弾 WBC優勝&50-50達成のマイアミでまたまた躍動
「マーリンズ4-7ドジャース」(5日、マイアミ)
ドジャースの大谷翔平投手(30)はマイアミでのマーリンズ戦に「1番・指名打者」で出場し、五回に2試合ぶりの9号2ランを放った。四球を選んだ三回には、5年連続2桁盗塁となる10盗塁目も記録。WBC優勝や「50本塁打、50盗塁」を達成した思い出の場所での活躍で、チームの勝利に貢献した。
大谷が、マイアミでまたも躍動した。2023年3月に日本代表としてWBCの決勝を制し、昨年9月にはメジャー史上初の「50-50」を達成。相性のいい球場での228日ぶりの一戦で「本当にいい思い出が多い。好きな球場の一つ。きょうもいい試合だった」と破顔した。
まずは四球で出た三回だ。二盗を決めて今季10盗塁目となった。出場33試合での10盗塁到達は昨季の41試合を大幅に上回るペース。これで5年連続、メジャー8シーズンで7度目の2桁盗塁となり、フリーマンの2ランで生還した。追加点を導いたが、見せ場はこれで終わらない。
五回無死二塁、フルカウントからの6球目だった。22年サイ・ヤング賞(最優秀投手賞)のアルカンタラの速球を捉え、弾丸ライナーで右中間への9号2ランとした。ドジャースのブルペンに飛び込む一発で、球団理学療法士のジョナサン・アーブ氏が見事にグラブでキャッチ。同氏が投手らに祝福されてお祭り騒ぎとなるなど、ブルペンデーの一日でリリーフ陣の一丸ムードを高めた。
打球速度は117・9マイル(約190キロ)。大リーグ公式サイトによると今季メジャーでの全本塁打の中で最速となり「投げている球が強い。その分(打って)跳ね返った球も強くなったと思う」と謙虚に喜んだ。アルカンタラからは、4月29日の対戦で7号先頭打者弾を放っており「この間のカーブもそうだが、素晴らしい投手からいいところで打てたので自信になる」と実感を込めた。
仲間を思う気持ちも忘れない。金慧成がこの日初スタメンで、メジャー初安打後の2ランとなっただけに、大谷はベンチに戻ると万歳して飛び跳ね、ヘルメットを揺すって手荒く祝福。「本人にとっても特別な日だと思う。きのうも得点にはつながらなかったが素晴らしい走塁を含めて、きょうも素晴らしい活躍だったと思う」と称賛。伝説の場所で、さすがの存在感を示す活躍となった。





